更新日: 2026-09-18

上下水道の埋設管を調べる方法(下水道台帳の閲覧と私有地内の限界)

重要事項説明では、飲用水・電気・ガスの供給施設、および排水施設の整備状況を説明する必要があります。上下水道については「本管が前面道路に来ているか」「口径はどのくらいか」「私有地内の引込管はどこを通っているか」といった情報が必要になりますが、これらは登記情報のように1か所で全部が分かるものではなく、上下水道局への照会と現地確認を組み合わせる必要があります。

下水道台帳で分かること

各市町村の上下水道局は、下水道管の位置・深さ・管径・管種、公共ますの位置などを記載した「下水道台帳」を管理しています。東京都下水道局のように下水道台帳の閲覧案内をWebで公開し、窓口での閲覧方法を案内している自治体もあれば、インターネット上で図面を直接閲覧できる自治体もあります。高松市の場合も下水道に関する問い合わせ窓口から下水道台帳の確認方法を案内してもらえます。まずは対象地の市町村がどの方式(Web公開/窓口閲覧/要予約)を採用しているかを確認するのが最初の一歩です。

下水道台帳だけでは分からないこと

下水道台帳に載っているのは、道路など公共部分に埋設された本管と公共ますまでが中心です。宅地内や私道内に引き込まれた排水設備(個人の財産にあたる部分)については、上下水道局側に資料が無いことが多く、台帳だけでは分かりません。この部分は、現況の設備を目視で確認するか、現在の土地所有者・使用者に直接確認する必要があります。「台帳を見たから配管はすべて把握できた」と考えるのは誤りで、公共部分と私有部分を分けて調査範囲を設計することが重要です。

上水道側の確認方法

上水道(給水管)についても、水道局が管理する配水管の位置は台帳や図面で確認できますが、宅地内の給水管の口径や経路は、水道局の窓口やオンラインの調査申請で確認できる自治体が増えています。ただし対応状況は自治体ごとに差があるため、下水道と同様に、まず問い合わせ窓口の方式を確認してから進めるのが効率的です。

越境や老朽化配管のリスク

古い住宅地では、隣地の給排水管が対象地の地下を無断で通過している、あるいは対象地の配管が隣地を経由しているといった越境が見つかることがあります。台帳や現況調査だけでは越境の有無まで判明しないことも多く、増改築や解体工事の際に初めて発覚するケースもあります。将来のトラブルを避けるためには、越境の疑いがある場合に備えて、越境の解消や覚書の締結について、近隣所有者とどう合意しておくかをあらかじめ検討しておくことが実務上重要です。老朽化した配管についても同様で、耐用年数を超えた配管は取引後に漏水などの不具合が発覚することがあるため、可能であれば設置年や材質についても確認しておくと安心です。

調査の順番の目安

  1. 対象地の市町村の下水道台帳・上水道台帳の確認方法(Web/窓口)を調べる
  2. 公共部分の本管位置・口径・公共ますの位置を台帳で確認する
  3. 私有地内の設備については、現況調査と所有者・使用者への聞き取りで補う
  4. 老朽化した配管や、他人の土地を経由して引き込まれている配管がないかを確認する

4番目の「他人の土地を経由した引き込み」は、越境や通行・掘削承諾の問題につながることがあるため、私道負担の調査とあわせて確認しておくと漏れが少なくなります。

まとめ

上下水道の埋設管調査は、公共部分は下水道台帳・上水道台帳で確認でき、私有地内の部分は現況調査と所有者への確認で補うという2段構えで進めるのが基本です。自治体によって公開方式が異なるため、まず問い合わせ窓口の方式を確認してから調査計画を立てると、無駄足を減らせます。窓口に問い合わせる際は、住所だけでなく地番と現況の建物配置図を用意しておくと、担当者が図面を照合しやすく、確認がスムーズに進みます。

本記事は2026-09-18時点の公表情報にもとづく一般的な情報提供であり、法的助言ではありません。個別の設備の確認は各自治体の上下水道局にお問い合わせください。


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